聞く耳を持っているのかどうか?
しばらくこのコーナー書いていませんでしたね。公私の庶務におわれて、と言い訳したいところですが言い訳になりませんね。15年近く現在の外資に務めて自分も含めていろいろな人の言語能力の上達とそのファクターを見てきたわけですが思うことがあります。
- それは聞く耳を持っているかどうかです。外資に入って長年勤めているといろいろな人々の英語能力の上達の変遷を身をもって目の当たりにすることになります。そしてどんどんうまくなる人、いつまで経ってもあまりうまくならない人のどちらかです。意外と中間、というのはすくない。
- なぜだろう?と考えました。一番は素直に自分のスキルに対する他人からの分析を受け止める人です。「ほんまかいな」と疑う、あれこれ理由をつけてその評価の正当性を分析する。それは結構ですが、こういう人は伸びないようです。
- 素直すぎるぐらい素直に、疑いもせず人の意見を聞いて自分の学習の中に取り入れていく、意識の中に取り入れていく、こういう人は必ずと言っていいほど5年経てばかなりの成長が見えてきます。
- 素直に疑いもせずに受け入れる、これは外資で務める際の「critical thinking」出来る能力と相反します。業務上はcriticalに物を見る能力は不可欠だと思います。しかし、こと言語習得ということになるとこれを持ち込んで理屈ばっかりこね回しても英語は伸びません。悪いけど伸びません。
- 相手の英語能力に対して社内の人にコメントするというのは正直、非常にしずらいものです。それでもコメントをした、ということはする必要があったからです。
- その辺を素直に受け止めて自分の弱点を見つめ直す、そして具体的な行動を起こす。これがある程度まできてからのさらなる上達を達成するための鍵ではないかと思います。